ルミエールワイナリーは、山梨県の豊かな自然の中でワインの製造販売を行っています。

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農場では畑作り 「施肥」

日に日に秋の色は深くなり着実に冬が近づいていることを感じます。だけど実際、今年の秋はそんなに寒くないけど・・・

 この季節の農場での仕事は施肥が中心となります。平たく言えば「肥料かけ」。1年の生育のための養分を補給する元肥を与える作業です。

 ブドウは、特にワイン用のブドウは痩せ地を好むとされ、過剰な養分は害を与えると言われています。実際、肥えすぎた土壌では必要以上に枝葉が繁茂し、果実の成熟が損なわれてしまいます。特に日本では降雨量が多いため、そうした傾向が多く見られます。
 しかし痩せた土地が良いということは、肥料を何も与えなくとも良いということとは違うのです。何もない土壌からは何も生産されません。痩せ気味のところでバランスの取れている、しかも生きた土壌が必要なのです。 
 いつものことですが、こうして文字にすると簡単に思えます。でも、これさえ出来ればブドウづくりはほぼマスターしたようなもの・・・それだけ土づくりをイメージ通りにすることは難しいことなのです。

 ルミエールの農場では今年、植えたばかりの区画を除き、肥料として牛糞堆肥を散布しています。また同時にライ麦の種子を鋤き込んでいます。ブドウに栄養分を与えるのではなく、ブドウの樹が健康を保てるよう、その根を下ろした土壌を健康にすることが目的です。

 特定の養分を土壌に補給してあげることも必要なのかもしれません。しかし、必要なものを必要な分だけ与えることが正しいのでしょうか?
堆肥によって土壌とそこで生きる微生物を健康に保つことが、そもそもの出発点なのです。

 冬の農場はちょっとだけ物寂しいものです。まるで枯れたかのようなブドウの樹がポツンポツンと立っているだけ。
 秋に撒かれたライ麦の種は2週間ほどで芽を出し、年末頃にはうっすらとした芝のように農場を覆います。
冬の農場に生の息吹を感じるこの景色が私は大好きです。

2004.11.21