ルミエールワイナリーは、山梨県の豊かな自然の中でワインの製造販売を行っています。

ルミエール

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春草(ホトケノザ)は、美しく!有機肥料に変身す。

桜の花も散り夜まで暖かい日が多くなりました。日中の畑作業では暑く感じることが多くなりました。いよいよ2005年のスタートです。
 春になるとワイナリーに訪れるお客様が急に増えてきます。ルミエールでも4月には花見などのイベントがあったため、たくさんのお客様がいらっしゃいました。その中で最も好評だったのが満開の桜でもなく、春を待つブドウ樹でもなく、畑一面に咲き誇ったホトケノザの花でした。
 遠くから見るとレンゲのようでもあり、曇りの日には桃の花のようにも見えたムラサキ色のホトケノザの群集は私の目から見ても実に美しいものでした。
 実際のところ、ホトケノザはこの時期、畑でよく見られる雑草であり、どこにでも生えています。ただ、それを生え揃わせるにはちょっとだけ「コツ」があるのです。
 雑草だけではなく草花はすべて、春の草や夏の草などと分類されています。それは季節と共に移り変わっていくのですが、ブドウ畑でその雑草の美しさを心穏やかに鑑賞しているわけにはいきません。しかし、その移り変わりを理解し、上手くコントロールしてあげることが大事なのです。
 柔らかい春草が一通り繁茂したらそれを土中に鋤き込んであげる。そうすると速やかに夏草へと移行していき、鋤き込まれた春草は有機物となって分解されて土へと還っていく。栽培者にとって重要なのはその適期をしっかり捉えて、手を貸してあげることなのです。
 畑一面のホトケノザを楽しむためには、春の鋤き込みともう一度、早めの秋の鋤き込みが必要になります。それだけで美しいムラサキの絨毯を楽しむことができるのです。

 今年の桜は高めの気温と雨であっと言う間に散ってしまいました。しかしホトケノザはいまだに咲き続けています。儚いものが美しいのか、長熟型の赤ワインのような逞しさを良しとするのか、和製ワイン文化のような微妙な複雑さをホトケノザの群集に重ね合わして見てしまいます・・・

2005.04.23