ルミエールワイナリーは、山梨県の豊かな自然の中でワインの製造販売を行っています。

ルミエール

TOP > ワイナリー情報 > 農場便り一覧 > 農場便り詳細

S

M

L

重要な剪定作業が終わりました。

昨日、今日の暖かさのせいで一部の樹では水を揚げ始めました。ついこの間までは凍てつくような寒さが続いていたのが嘘のようです。一気に春が訪れつつあるようです。
畑での作業は、先週、ようやくすべての剪定を終え、一息ついたところです。剪定をいつやるべきかは、地域や園主によって考え方がいろいろですが、私はここ山梨の地では、24節気で立春から啓蟄までの間に行うのがベストだと考えています。今年も何とか、その期間中に剪定を終えることができました。後半はかなり押し気味でしたが・・・
剪定は1年の地表部の管理作業の中で、最も重要な作業だと言えます。ワインの8割はブドウで決まる。そのブドウの8割は土壌で決まる。残り2割のブドウ地表部の栽培管理の8割は剪定で決まる。ちょっと回りくどい言い方ですが、私の中での剪定の位置づけはそんなところです。
棚の剪定はまさに職人技で、ぱっと見では、元の枝がどこにあるのか分からない、とよく言われます。実際に突き詰めてもかなり複雑な理論に裏付けられており、習得にはかなりの時間と経験を要します。ただ、逆に考えれば、一旦その技術を習得すれば、樹勢、品質のコントロールがある程度可能な方法だと言えます。
それと比較して、垣根式栽培の剪定は実にシンプルです。10分程度のレクチャーをすれば、初めて畑に来た方でも、それなりに切ることは出来ます。ただし、それはただ単に「切って」いるのであって、「剪定」ではありません。
シンプルな剪定であるということは、剪定による樹のコントロールが難しいということを意味します。弊社の垣根では枝を1本残す仕立てと2本残す仕立ての両方がありますが、一見簡単に思える1本仕立てが最も難しく、2本仕立ての方がいくらか簡単だと言えます。過去何年にも及ぶ管理の結果が現在の枝の配置と形態に影響しているわけであり、今年の剪定の結果が今後数年に渡り影響していくのです。この枝を7芽残すのか、8芽残すのかは、すべてそこに依存しており、選択肢の少ないシンプルな剪定ほど、その小さな判断の重要性が増してくるのです。
まあ、今年の剪定は終わったので、一安心一安心。

2008.03.13