ルミエールワイナリーは、山梨県の豊かな自然の中でワインの製造販売を行っています。

ルミエール

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自然界の流れにのりより自然に・・・と

GWの真っ只中ですが、ブドウはお構いなく順調な生育を見せています。記録的な暖冬で心配された春ですが、気が付けば平年並みの生育ステージで推移しています。晩生のカベルネソーヴィニヨンの萌芽が見られたのが4月24日、生育の早いシャルドネやメルローは既に展葉2~3枚の状態になっています。

 この時期の畑での作業はまだそんなに多くなく、ブドウの生育状況を見守る毎日です。今年伸びた新梢の管理作業は連休明け〜5月中旬から始まり、それからは待ったなしの農繁期がやってきます。
 それでも、通常なら余り忙しくない今のうちに、1回目の草刈りや中耕(トラクターで耕す作業)を行い、畑を綺麗にしておく作業があります。しかし、ルミエールの畑では敢えてそれを行っていません。
 春の草が何の悪さをするのでしょうか?それについて深く考えることなく、それを取り除くことに何の意味があるのでしょうか?
 畑を耕すことで本当に土は柔らかくなるのでしょうか?土を柔らかくするのはトラクターの刃ではなく、草の根っこや小さな生物たちではないのでしょうか?

 ルミエールの畑では殺虫剤を使わないようになってから、春から夏にかけてブドウにアブラムシが見られるようになりました。土壌中にまだ、窒素成分が多く残っているせいだからでしょう。しかし、アブラムシをよく観察していると、春先に一面に生えているナズナ(ぺんぺん草)が元気なうちはそこにびっしりと付着して動こうとしません。そのナズナを刈り取ったり、漉き込んだりした後、一斉に葡萄の新梢へと移っていくのです。
 ナズナは窒素が多い土壌に多く生える植物だと言われます。土壌の余分な窒素をナズナが吸収し、そこにアブラムシが寄生し、それをテントウムシが食べる。そんな自然な流れを断ち切ることさえしなければ、敢えてブドウに移ってくる必要はないのです。

 あれこれ考えているだけでは畑での仕事は進みませんが、深く意味を考えることなく慣例どおりに作業を行うことの方が危険に思えてなりません。手間とお金をかけて、本当は、無駄なばかりかマイナスの影響を及ぼすことをしているのが今の農業には多いと感じます。草がぼうぼうと生えた畑は「駄農」と紙一重ですが、そこのところご理解とご協力お願いします(笑)。

2007.05.01